鼻出血:
鼻の中の血管が切れた状態です。ほとんどは鼻の前方の毛細血管が発達した所からの出血です。
鼻腔・副鼻腔腫瘍:
まれに、鼻の腫瘍があります。なかなか止血しない、繰り返す出血は専門医の診察をうけてください。
急性副鼻腔炎:
鼻炎がすすむと、副鼻腔という顔の空洞に膿が溜まります。
慢性副鼻腔炎(蓄膿症):
急性副鼻腔炎を繰り返すと、鼻腔と副鼻腔との間の交通路の粘膜が厚くなって、常に副鼻腔に膿が溜まったままとなります。
鼻中隔弯曲症:
鼻の真中の仕切りが曲がった状態です。
肥厚性鼻炎:
鼻の中の粘膜が腫れて、鼻の空気の通り道が狭くなった状態です。原因として、ダニなどの通年性アレルギーによるもの、点鼻薬の乱用によるものなどがあります。
慢性副鼻腔炎(蓄膿症):
副鼻腔炎が長く続くと、粘膜の腫れがさらに強くなり、鼻の中にポリープ、鼻茸(はなたけ)が伸びてきて、鼻腔の空気の通り道を塞いでしまいます。
鼻腔・副鼻腔腫瘍:
腫瘍が鼻腔に充満すると、鼻閉が起こります。
嗅覚障害:
鼻の一番奥(脳のすぐ下)にある、においを感知する神経の障害で起こります。外傷、風邪の後などに起こります。
慢性副鼻腔炎(蓄膿症):
鼻の中のポリープ、鼻茸(はなたけ)が、においの神経を塞いでしまうと起こります。
鼻腔・副鼻腔腫瘍:
まれに鼻の腫瘍があります。においの神経に腫瘍ができる場合と、鼻の腫瘍が、においの神経を塞いでしまう場合があります。
急性副鼻腔炎:
膿が頬に溜まれば頬部痛、眼の周りに溜まれば眼の付け根の痛み、額や脳のすぐ下に溜まれば頭痛を起こします。
術後性頬部嚢腫:
以前は歯茎を切って蓄膿症の手術を行っていましたが、術後10〜20年程で膿の袋が形成され、再発することがあります。
鼻腔・副鼻腔腫瘍:
頬部の痛み・腫脹・出血の3症状があると副鼻腔の腫瘍をまず疑います。
鼻前庭炎:
刺激などにより鼻の入り口に炎症が起こります。
鼻前庭湿疹:
アレルギー反応などにより鼻の入り口に湿疹ができます。
急性扁桃炎:
鼻の奥にある扁桃腺(アデノイド)の炎症で鼻の奥が痛くなることがあります。悪性のものもありますので専門医の診察をうけてください。
鼻腔・副鼻腔腫瘍:
鼻の痛み・腫脹・出血などの症状がある時は鼻腔の腫瘍を疑います。
外耳道炎:
刺激により外耳道に細菌が感染したことで起こります。
急性中耳炎:
咽頭より耳管経由で細菌感染が起こり中耳に感染を起こします。膿が鼓膜の中に溜まり、激しい痛み、発熱が起こります。
慢性中耳炎:
中耳炎が慢性化したものです。急性期は痛みも伴います。
顎関節症:
顎の関節の炎症です。顎の関節は耳の前にあるため開口時に耳の痛みを伴います。
三叉神経痛:
顔面の知覚をつかさどる三叉神経の痛みです。
ハント症候群:
顔面神経麻痺を起こすとともに、耳に水疱を形成し痛みを伴います。
耳垢栓塞:
外耳道に耳垢が詰まってしまう状態です。
外耳道異物:
外耳道に異物が入ると起こります。
耳管狭窄症:
鼻の奥と中耳をつなぐ耳管という管は外気圧と中耳の気圧を調節しています。この耳管の機能が低下すると、中耳の換気が抑制されるため鼓膜が内側にひっぱられて、耳が塞がった症状が出現します。
滲出性中耳炎:
鼓膜の内側の中耳に滲出液が貯まるために、音が伝わらず耳が塞がった感じがします。耳管の機能不全が長く続くと起こります。
鼓膜穿孔:
外傷、スキューバダイビング、慢性中耳炎などで鼓膜に穴があくと、音が伝わらないため、耳が塞がった感じがします。
航空性中耳炎:
離着陸の際の急激な気圧変化によって中耳炎症状を起こしたものです。
耳管開放症:
耳管の緊張性がないため耳管が開きやすく、開いたままの状態になっています。耳管は開いていますが耳が詰まった感じがして、自分の声が響く、自分の呼吸音が聞こえるなどの症状が起こります。
メニエール病:
聴こえの神経の障害で、低い音の聴力が急に悪くなる病態です。低音部難聴、耳鳴、回転性めまいが三大症状です。低音部難聴により耳が詰まっている感じがします。
突発性難聴:
突然、聴こえが悪くなる病気です。通常は片側の耳の塞がった感じで気付くことが多いようです。内耳にある聴こえの神経の障害で起こりますが、原因はまだよくわかっていません。
外耳道炎:
外耳道への刺激で外耳道の皮膚に細菌が感染することで起こります。
慢性中耳炎:
中耳で細菌感染が慢性化し、抗生剤の効きにくい細菌が増えるため、耳漏がなかなか止まらない状態です。
中耳真珠腫:
耳管狭窄症、滲出性中耳炎、慢性中耳炎などの中耳の換気が悪い状態が続くと、鼓膜の中に真珠のような白い腫瘍が出来ます。これが感染を起こすと耳漏が続きます。
外耳道湿疹:
外耳道の刺激などで外耳道皮膚が炎症を起こすと湿疹が出来て痒くなります。
突発性難聴:
突然、聴こえが悪くなる病気です。通常は片側の耳の塞がった感じで気がつくことが多いようです。内耳にある聴こえの神経の障害で起こりますが、原因はまだよくわかっていません。眩暈を伴うこともあります。なるべく早く治療を開始した方が回復する可能性が高いと言われています。
メニエール病:
難聴・耳鳴、めまいが三大症状です。内耳の低い音の聴力が急に悪くなる低音部難聴が起こります。
老人性難聴:
年齢と共に高音部の聴力が落ちてきて、だんだん聞こえが悪くなります。耳鳴りを伴うことが多いです。聴こえの神経は回復しにくいので、日常生活に不自由がでてくれば補聴器の適応です。
騒音性難聴:
騒音の大きな職場、ヘッドホンステレオの使い過ぎ、などの環境が長く続くと、聴こえの神経の障害が進行し、耳の聴こえはだんだん悪くなります。
慢性中耳炎:
細菌感染が繰り返されると鼓膜に穴があき、穴が徐々に広がることによって、しだいに聴こえが悪くなります。
中耳真珠腫:
耳管狭窄症、滲出性中耳炎、慢性中耳炎などの中耳の換気が悪い状態が続くと、鼓膜の中に真珠のような白い腫瘍が出来ます。これが耳小骨や聴こえの神経を圧迫すると耳の聴こえはだんだん悪くなります。
聴神経腫瘍:
聴神経にできる良性の腫瘍です。腫瘍そのものは良性ですが、非常にゆっくりとしたスピードで大きくなりますので、聴神経を圧迫して、徐々に聴力の低下、耳鳴、めまいなどの症状が出現します。聴力の低下で気付くことが多いようです。
耳鳴症:
基本的には聴こえの神経の障害がある場合に起こります。急性の聴こえの障害(突発性難聴、メニエール病)、慢性の聴こえの障害(老人性難聴、騒音性難聴、慢性中耳炎、中耳真珠腫)などが原因となることが多いですが、原因不明のものも多いようです。
聴神経腫瘍:
聴神経にできる良性の腫瘍です。腫瘍そのものは良性ですが、非常にゆっくりとしたスピードで大きくなりますので、聴神経を圧迫して、徐々に聴力の低下、耳鳴、めまいなどの症状が出現します。
眩暈症:
耳の奥にある内耳という体のバランスをとる部位の障害です。頭を動かすと症状がひどくなることが多いです。原因は、血行障害、ウイルス感染などがありますが、正確な原因は検査をしないとわからないことが多いです。めまいがしている時に、自分の意志に反して眼球が左右方向へ激しく動きます(眼振と言います)。
メニエール病:
難聴・耳鳴、めまいが三大症状です。原因は不明ですが成人女性に多いようです。
良性発作性頭位眩暈症:
頭を動かすとめまいが増悪し、じっとしているとすぐにめまいが治まるのが特徴です。内耳にある耳石器という平衡感覚を感じる場所、三半規管というリンパが流れている場所の障害によって、このようなめまいがおこります。
聴神経腫瘍:
聴神経にできる良性の腫瘍です。腫瘍そのものは良性ですが、非常にゆっくりとしたスピードで大きくなりますので、聴神経を圧迫して、徐々に聴力の低下、耳鳴、めまいなどの症状が出現します。頑固に持続するめまいや、日々ひどくなるめまいなどは必ずCTやMRI検査を行うのが良いと思います。
急性扁桃炎:
扁桃腺の炎症です。細菌や、ウイルスにより扁桃組織が腫れて痛みや発熱を起こします。
慢性扁桃炎:
急性扁桃炎を繰り返し、慢性化したものです。まれに全身症状(腎炎、関節炎など)を起こす事があります。
急性喉頭蓋炎:
喉頭蓋という食道と気管を分けるひだの炎症です。呼吸苦と摂食障害が起こります。まれに窒息により死に至ることもあります。のどの奥の炎症なので、内科では診断が困難です。のどの痛みがひどい時には耳鼻科を受診したほうが安心です。
扁桃周囲炎・扁桃周囲膿瘍:
扁桃炎から炎症が波及して、扁桃腺の裏に膿が溜まった状態です。切開して排膿することが早く治る方法です。
咽喉頭腫瘍:
まれに咽喉頭の腫瘍があります。痛みが長引く場合は耳鼻咽喉科で診察をうけてください。
伝染性単核球症:
EBウイルスというウイルスに感染することにより発病する病気で、のどの痛み、発熱、首のリンパ節腫脹、肝機能障害が症状として起こります。皮膚の発疹を伴うこともあります。
アフタ性口内炎:
口腔内の粘膜(舌、歯肉、唇や頬の内側など)におきた炎症です。症状としてはのどの痛み、食事がしみる、食物が飲み込みにくい、味覚低下などがあります。
咽喉頭異常感症:
検査をして炎症、腫瘍などが否定された場合をいいます。いわゆるのどの神経過敏状態なので、ほとんど心配ありません。鼻水や痰、のどの乾燥、見えないような炎症などがその原因ですが、はっきりしないことが多いです。
咽頭癌:
まれに咽頭癌が隠れている場合もあります。耳鼻咽喉科医による内視鏡での観察と生検が必要です。
食道癌:
食道上部の癌の場合、のどに症状が出ることがあります。実際に食事がのどを通らない、飲み込む時に痛みがあるなどの症状があれば耳鼻咽喉科を受診してください。
声帯ポリープ:
声帯という2本のひだが、発声時に振動することで声が出ますが、ここにポリープが出来ると声がかすれます。
ポリープ様声帯:
長期に渡って声を使いすぎると、声帯がブヨブヨに腫れてしまいます。
声帯結節:
左右の声帯が当たる所にこぶが出来て、声がかすれます。声を酷使する人(歌手、保母など)に多い病気です。
喉頭癌:
声帯に癌が出来ると声がかすれます。比較的早期に症状が出ますので、早めに耳鼻咽喉科を受診してください。
味覚障害:
舌の炎症、味覚神経の障害などが原因となります。特に体内に存在する微量元素である亜鉛などのバランスがくずれると味覚障害が発症すると言われています。
アフタ性口内炎:
口腔内の粘膜(舌、歯肉、唇や頬の内側など)におきた炎症です。症状としてはのどの痛み、食事がしみる、食物が飲み込みにくい、味覚低下などがあります。
舌癌:
舌の側面や先端に潰瘍を形成し、次第に隆起してきます。虫歯や義歯による舌への慢性刺激、喫煙、などが誘因となります。
いびき:
のどが狭かったり、のどちんこが振動するといびきが起こります。空気の通り道である気道の狭窄音です。疲労時、アルコール摂取時、頭の向き、肥満などの原因によりいびきは大きくなります。
睡眠時無呼吸症候群:
睡眠時に、のどが完全に狭窄してしまい平常呼吸では息が出来ない状態です。睡眠時に呼吸停止を繰り返して睡眠過程が障害されるとともに、酸素を吸いませんので血液中の酸素濃度が低下します。さらに重症化すると高血圧、心不全、肺の循環障害により突然死を引き起こすとまで言われています。自分では気付かない事もあるので家族のすすめがあればすぐに耳鼻咽喉科を受診してください。
顔面神経麻痺:
ある日突然に、口からお水が漏れたり,目が閉じないことで気付くことが多いようです。原因はウイルス感染、ストレスなどが考えられています。発症から時間が経過してしまうと治り難くなるので、早めに耳鼻咽喉科を受診してください。
ハント症候群:
水痘帯状疱疹ウイルスによる感染です。顔面神経麻痺の他に顔に水疱が出来て、痛みを伴います。
頚部リンパ節炎:
細菌や、ウイルスにより扁桃、咽頭などに炎症が起こると、反応性に頚部リンパ組織が腫れて痛みや発熱を起こします。扁桃、咽頭などに症状が無くても頚部リンパ組織のみが腫れることもあります。まれにリンパ節の腫瘍や、癌のリンパ節転移などもありますので、症状が続く場合は耳鼻咽喉科を受診してください。
伝染性単核球症:
EBウイルスというウイルスに感染することにより発病する病気で、のどの痛み、発熱、首のリンパ節腫脹、肝機能障害が症状として起こります。とくに首のリンパ節腫脹はかなりの頻度で伴うことが多いです。
急性耳下腺炎:
耳の下にある唾液腺の炎症です。食事などの唾液分泌時に痛みと腫脹が起こります。
急性顎下腺炎:
顎の下にある唾液腺の炎症です。食事などの唾液分泌時に痛みと腫脹が起こります。
唾石症:
唾液腺の炎症が続くと、唾液腺内に石が出来て食事などの唾液分泌時に痛みと腫脹が起こります。顎下腺に出来ることが多いです。
顎関節症:
顎の関節の炎症です。顎の関節は耳の前にあるため開口時に痛みを伴います。