にきびのことを正式には、尋常性ざ瘡と言います。
毛穴の脂腺が発達し、分泌した皮膚の脂が毛穴に溜まると発生します(白にきび)。これに細菌感染(にきび菌)が加わると炎症を起こし、赤く腫れます(赤にきび)。さらに、細菌が産生する活性酸素が皮脂を酸化し、それが刺激物となって炎症を増大させます。毛穴の皮脂腺の炎症なので、脂漏部位という皮脂腺が発達した場所(額、頬、あご等)に好発します。
思春期には男性ホルモン(アンドロゲン)の変動で皮脂の分泌が亢進するため、にきびが出来やすくなります。さらに、女性の場合は生理の時および妊娠時のホルモンの変動でにきびが出来やすくなりますので、長期化することが多いです。
油っこい食事、コーヒーやチョコレートなどの刺激物、過度な糖分などは皮脂腺での皮脂の分泌を増大させるため適度に制限した方が良いでしょう。厚化粧や汚れた肌などは毛穴が塞がり、皮脂が毛穴に溜まるのでニキビが悪化します。手や髪の毛がニキビに触れると、二次感染を誘発してにきびを悪化させます。にきびを手でつぶすのは、にきび痕の原因となるためおすすめしません。睡眠不足、ストレス、イライラ、便秘、生理不順なども、悪化因子となりますので、精神的なフォローも必要です。日焼けもよくありません。
個人に合わせた治療法を選択するので、詳しくは医師にご相談下さい。